"for the purpose of"の、purposeとは、「目的」を表すのですから、日本語訳は「の目的のために」となります。
英文契約書上では「~のために」や「~上」「~において」と訳されることが多いです。
「For the purpose of this Agreement」で「本契約書上」や「本契約書において」等の訳し方があります。
また、For the purpose ofの後には、名詞や動名詞が来ますので、下記の例文をご参考ください。
「in order to」も「~のために」という意味を持ち、「for the purpose of」と同様の意味を持ちます。
この二つの違いは、purposeという語がはいることによって、より大きな「目的」があることが強調されています。
また、「as used in this Agreement」も「本契約書上で使用される場合には」という意味を持ち、「for the purpose of」と混同されがちです。
この二つの違いは、「for the purpose of」は広く様々な内容に使用されますが、「as used in this Agreement」は契約書内で使用される語句の定義付けの場合等に限定されるということです。
「fitness for a particular purpose」とは「特定目的への適合性」をいいます(UCC第2編315条)。
例えば、学校のプール掃除用のブラシを大量に学校側が業者から購入する場合を想定してみましょう。
この場合に、学校側が業者に対して、「今度学校のプールの大掃除をするからそブラシが欲しい」と伝えたとします。
すると、もし業者側が車のタイヤを洗うブラシを学校に納入したとすると、これはプール掃除という目的に適合しない商品の納入ということで、別のプール掃除用のブラシを納入する必要があります。
これが、「特定目的への適合性」です。
但し、英文契約書ではこの「特定目的への適合性」を否認するのが通常です。
英文契約書の最も重要な目的、「in consideration of」の深い意義や、秘密保持義務での約因の定め方についてはこちらをご参考ください。
①For the purpose of this Agreement,the term "schedule" means the plan with which the Developer shall develop its software products in accordance.
②For the purpose of establishing a production schedule,the Distributor shall provide the Manufacturer with an estimate of the orders which the Distributor plans to make for the next two months at the beginning of every month.
①本契約では「ス ケ ジ ュ ー ル」という用語は、開発者がソフトウェア製品開発において従わなければならない計画をいう。
②製造計画を確定するために、販売者は、各月の初めに製造者に対し、その後の2力月間に発注する予定の注文見積もりを提出しなければならない。