英文契約書の英語「without prejudice to」をわかりやすく解説します

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prejudiceの成り立ち

prejudiceという語句の成り立ちは、あらかじめ判断する、という内容のものです。

そこから、偏見、先入観という意味になります。

ですので、法律用語として使われる場合には、偏見による不利益という感覚で使用されます。

without prejudice to

そこで、without prejudice toで、「に不利益を与えずに」となります。

英文契約書での使われ方

英米法では、契約解除に伴い損害賠償請求権が無くなりますので、これを防止し、損害賠償請求権を確保するために、without prejudice toを使って、解除後の損害賠償請求権を確保します。 

◆英語の例文・書き方

Without prejudice to any rights or remedies, either party may terminate this Agreement by giving a written notice to the other party,if any of the following events should occur.

◆日本語例文・読み方

下記の事由のうち1つでも生じた場合、いずれの当事者も他方当事者に書面 で通知して、他の権利または救済方法を害されることなく、本契約を解除で きる。

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