昨今では、中小企業においても国内だけでなく海外を意識した経営が行われているのが通常といえるのではないでしょうか。
各国とのFTAや、TPPにより、その傾向はなお一層加速されているように感じます。
国際取引・海外取引においては、主に英文契約書が作成されます。
契約の相手国が東南アジア等の英語を母国語としない国との契約においてもです。
では、どうして、国際取引・海外取引では、英文契約書が交わされるのでしょう。
それは、英国と米国の存在があることからです。
現在、海外との取引を行う場合に、契約書を作成するときは、ほとんどが英文契約書になります。
最近は、中国との取引において、中文での契約書も増えてきましたが、それでも、中文の契約書と英文契約書が併用されることが多いと思います。
国際取引・海外取引において英文契約書が多用される理由は、やはり米国が超経済大国であり、米国との取引が最も多いことに、あるでしょう。
支払に、ドルが使用されるのも、同じ理由です。
また、歴史的にも、英語圏である、英国、米国が世界の金融の中心地であることも大きく影響しています。
英国は、帝国時代に出遅れた時期がありましたが、その時代に注目され始めた金融業にいち早く着手し、長年、金融業の中心地として活動しています。
この両国が英語圏であり、その影響力が大きいことから、現在の国際取引・海外取引では、英文契約書が主流となっている理由だと考えられます。