英文契約書で頻繁に目にする"here"という語句ですが、その訳仕方と使用方法をマスターするには少しのテクニックが必要となります。
"here"という語句が指すものは、この語句の直前に位置されている用語のことです。
そして、"here"の後には、英文契約書の中には書いていませんが、"this Agreement"が続くことになります。
要は、"here"の直前の語句と本契約書を結びつける語だということが言えます。
thereof,thereatの説明につきましてはthereof,thereatでぜひご確認ください。
"here"は、直前の語句を表し、そのあとに"in this Agreement"を続けて理解します。
すると、「本契約において」という意味になります。
たとえば、"in consideration of the promises and mutual covenants herein contained, the parties hereto hereby agree as follows :(本契約に記載する約束事項 および相互の約定事項を約因として、本契約の両当事者は、以下のように合意 する)"などのように使用します。
"here+in+after"は、上記(1)の使用方法を基本に、そこに、afterを加味して理解します。
ですので、「以後本契約中で」という意味になります。
ここでもhereは直前の語句を指し、その後by this Agreementを続けて理解します。
"here+to"も上記と同様の理解になります。 ですので、「本契約に」「本契約について」という意味を表します。
契約当事者を示す"the parties to this Agreement"に代えて、"the parties hereto (本契約の当事者)"と表現することができます。
ここでもhereは直前の語句を指し、その後under this Agreementを続けて理解します。
ここでもhereは直前の語句を指し、その後of this Agreementを続けて理解します。
ここでもhereは直前の語句を指し、その後with this Agreementを続けて理解します。
この場合の"herewith" の"with"は、"in connection with"という熟語の"with"から派生しています。