英文契約書の英語herein、hereinafter、hereby、hereof、herewith、hereto、hereunderをわかりやすく解説します

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here~を理解するコツ

英文契約書で頻繁に目にする"here"という語句ですが、その訳仕方と使用方法をマスターするには少しのテクニックが必要となります。

"here"という語句が指すものは、この語句の直前に位置されている用語のことです。

そして、"here"の後には、英文契約書の中には書いていませんが、"this Agreement"が続くことになります。

要は、"here"の直前の語句と本契約書を結びつける語だということが言えます。

thereof,thereatの説明につきましてはthereof,thereatでぜひご確認ください。

(1) herein

"here"は、直前の語句を表し、そのあとに"in this Agreement"を続けて理解します。

すると、「本契約において」という意味になります。

たとえば、"in consideration of the promises and mutual covenants herein contained, the parties hereto hereby agree as follows :(本契約に記載する約束事項 および相互の約定事項を約因として、本契約の両当事者は、以下のように合意 する)"などのように使用します。

(2)hereinafter

"here+in+after"は、上記(1)の使用方法を基本に、そこに、afterを加味して理解します。

ですので、「以後本契約中で」という意味になります。

(3)hereby

ここでもhereは直前の語句を指し、その後by this Agreementを続けて理解します。

(4) hereto/hereunto

"here+to"も上記と同様の理解になります。 ですので、「本契約に」「本契約について」という意味を表します。

契約当事者を示す"the parties to this Agreement"に代えて、"the parties hereto (本契約の当事者)"と表現することができます。

(5)hereunder

ここでもhereは直前の語句を指し、その後under this Agreementを続けて理解します。

(6) hereof

ここでもhereは直前の語句を指し、その後of this Agreementを続けて理解します。

(7)herewith

ここでもhereは直前の語句を指し、その後with this Agreementを続けて理解します。

この場合の"herewith" の"with"は、"in connection with"という熟語の"with"から派生しています。

次のページでは、英文契約書の thereof,thereatを分かりやすく解説しております。

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