英文契約書の取引条件のリーガルチェックのやり方は、その取引の過程を具体的に想起することから始まります。
これは、英文契約書では、「約因(consideration)」とよばれる対価関係のことです。
例えば、売買であれば、目的物と金銭の交換ですので、まずは、目的物が何か、その量、品質、引渡方法、引渡場所、時期のチェックが必要になります。
他方、金銭については、その額、支払方法、通貨、時期がチェックの対象になります。
目的物のチェックでは、価額の書き間違えに注意し、また、品質においては、品質検査の方法(inspection)は特に紛争が生じる蓋然性が高いので注意が必要です(商品の品質検査において、クレームが生じた場合に、その通知期間をいつにするかは特に重要なポイントと言えます。)。
国際売買契約書であれば、次のように具体的な取引条件を書き出して それぞれ確認していくと、チェック漏れを防ぐことができます。